磯原工場

半導体用スパッタリングターゲットの製造工程で使用します。ターゲットには２種類あり金属を溶解して製造するメタル系ターゲットと、粉末を加工して製造する粉末系ターゲットがあります。ホットプレスは後者の製造で用いられ、精製した粉末を高温高圧で固めることで高密度な焼結板を製造します。

メタル系ターゲットの製造では、まずはじめに高純度のインゴット（円柱状の物体）をつくり出します。そしてインゴットを鍛造という工程の油圧プレス機で加圧し、変形させて径を絞ります。インゴットを変形させることで、結晶組織が整います。品質・形状ともに整えられたインゴットをターゲットに加工しやすい大きさに切った後、圧延機により厚みを調整します。その後熱処理・接合・検査等の工程を経てスパッタリングターゲットが完成します。

化合物半導体基板を作製する際に用いられる面取り装置です。化合物半導体とは複数の元素からなる化合物の結晶から作られた半導体を指し、電子の移動速度が単元素の半導体よりも速いといった特性があり、主に光通信用素子等に使用されています。基板を製造する工程では、結晶インゴットを円盤状に加工しますが、面取り装置は円盤状のウエハの非常に欠けやすい角の部分を丸めるとともに、結晶の原子の並んでいる方向がわかるように、正確に目印（フラット）をつける役割を担っています。

分析課では各部署からの依頼を受け、製品や素材に含まれる元素の種類や、その含有量を分析しています。異物が混入すると正確な数値を出せないため、非常に微量な濃度を分析する際はクリーンルームで行っています。クリーンルーム内で作業を行う際には、異物が入らないように防塵服を着用しています。

工場の屋上には、フットサルなどのスポーツを楽しめるリフレッシュエリアがあります。サッカー部の活動やレクリエーションを行うことで、社内での交流の輪を広げる場として利用されています。

総合事務棟6階には、打ち合わせやPC作業が行えるソファスペースが設けられています。業務で使用するだけでなく、休憩時間には同僚とお弁当を食べるなど社内の交流の場にもなっています。同フロアにはオフィスコンビニも設置されており、お菓子やコーヒーを購入することができます。