環境リサイクル事業 照井 祐貴

安全性を高め、生産性を向上させる

JX金属環境株式会社(出向)
製造部 技術課 技術係
工学研究科卒 2011年入社

※所属・内容等は取材当時のものです

私の仕事

様々な角度からプロセス改善を構築

私が所属するJX金属環境株式会社は、リサイクル原料からの銅や貴金属の回収、および産業廃棄物の無害化処理を行っています。その中で、私はリサイクル原料を溶融する炉に関わっています。
具体的には、炉から出る鉛などの金属を含む灰から、金属を回収する工程を管理しています。灰を受け入れ、液に金属成分を溶かして分離させるのですが、この工程でトラブルがあると、炉の操業にまで影響が出てしまいます。
そのため、トラブルで停止しない様に、常にプロセス改善も行っています。また、現場の作業員と協力して、装置などに異常が発生しないよう工夫したり、より安全で作業のしやすい職場環境の構築にも取り組んでいます。

印象に残る仕事

机上のプランが、設備として動き出す醍醐味

案件の大小に関わらず、工場内のプロセス改善を担うことができる点は、醍醐味だといえます。時には規模の大きさや、案件の重要性がプレッシャーにもなりますが、上司をはじめとした周囲のサポートを得て、自分が担当した設備が稼働する瞬間は、まさに仕事冥利に尽きます。作業方法、手順書の作成など、稼働までの苦労は多々ありますが、動いている設備を見ると、素直に「また頑張ろう!」という気持ちになります。
新人の頃、上司と一緒に作業着を汚しながら、小さいタンクを使った試験が、実際のプロセスとして稼働した際には、とても感動しました。この時のことは、今でも鮮明に覚えています。また、日々工場内に改善できるポイントがないかを意識して業務に取り組んでいますが、その姿を見ていた現場のベテラン社員から「良く見ているな」と声をかけられた時や、作業員から頼りにされていると感じるときに成長を実感します。

仕事をするうえで大切にしていること

理論を携え、現場を知ること

可能な限り工場に出向き、現場の現象や現物、現実を見ることを心掛けています。もちろん、机上での計算や理論構築は必要です。ただし、現場を良く見ないと、スケール感が違っていたり、的外れな理論を考えてしまうこともあります。また、実際に現場を見ると、聞いていた内容が理論と違うことも多々あります。こうしたアンマッチを正すためにも、毎日現場を歩き回っています。現場で周囲を確認すると自然とアイデアが沸き上がることもあります。
装置やその配置に関しては、実際に作業する人が安全かつ作業しやすいかどうかという点を重視しています。どんなに良い設備でも、使いにくければ生産性が悪化し、安全ではありません。こうした目配りが行き届いた設備は、1年間トラブルなしという事例もあります。現場作業員の声を受けとめ、しっかりと事前相談を行ってから導入することが大事だと感じています。

後輩に

リサイクル事業が、資源の未来を切り拓く

学生時代は、専門の知識や分野を掘り下げて学ぶことが多いものですが、当社では自分の学んできた専門性に関わらず、どのような分野でもチャレンジできることが魅力です。未知の分野や、過去に経験がないことでも、手を挙げればいくらでも経験させてもらえますし、大きなプロジェクトも若いうちから任せてもらうことができます。
常に改善へチャレンジする風土があるので、提案が認められれば、大型案件も若手社員主導で行うことができ、結果として大きな達成感を得ることができるのです。また、勤務地が日本各地にあるので、設備見学や会議の際、色々なところに行くことができるという点は、自身の見識を広げるうえで、大いに役立ちます。さらに、日本や世界で行われる学会に積極的に参加しているので、他企業の社員や大学の先生と情報交換をする機会もあり、社内で得ることのできない新しい知識を学ぶこともできます。
「リサイクル」という分野は、消費者の顔が見えない世界ですが、世の中の様々な物に使われている製品を取り扱うことができます。モノづくりの上流から下流までをリサイクルを通じて見渡し、資源の新しい可能性を切り拓くことが出来る点は大きな魅力だと思います。