金属製錬事業 佐藤 晋哉

人を思う視点が、技術を高める

パンパシフィック・カッパー株式会社(出向)
佐賀関製錬所 製造部 硫酸課 硫酸係
理学府卒 2003年入社

※所属・内容等は取材当時のものです

私の仕事

安全に、快適に作業できる環境を創り上げる

銅精鉱中には、銅とほぼ同量の硫黄が含まれているため、製錬工程では必ず二酸化硫黄が発生します。私の仕事は、二酸化硫黄から硫酸を製造し、無害化する工程の管理です。その他にも、薄硫酸からの石膏製造、製錬ダストから有価物を回収する工程もあり、担当範囲は多岐に渡ります。
最近、硫酸工程の大規模な能力増強工事や、新規プロセスの立上げに携わりましたが、技術的な解析やオペレーターの労務管理も私の仕事です。生産量を予定通り出すことは当然のこと、オペレーターが安全に作業できる工場にすることが、何よりも大切です。そのため、オペレーターと緊密にコミュニケーションを取り、より快適に作業できる工場を目指しています。

印象に残る仕事

新規プロセスを立ち上げる醍醐味

ある新規プロセスを立ち上げた際、予定通りの製造フローを行ってもなかなか製品が出てきませんでした。試行錯誤を繰り返し、2週間ほど経過してようやく製品となる紛体が出てきたときの感動は、今でも忘れられません。その後に計画通りの生産量を実現するまで実に半年を要し、新規プロセスを立ち上げることの難しさも同時に痛感しましたが、やり遂げたときの達成感はこの上ないものです。
もちろん、このような感動は自分1人だけでは得ることはできません。設備担当者、開発担当者など、様々な人と協力して成し遂げることができるものです。周囲の人たちにはいつも感謝しています。最初はなかなかうまくいかないことも多いですが、経験を積み重ねることで、徐々に自分の納得のいく仕事ができていく実感を、最近ようやく持てるようになってきました。

仕事をするうえで大切にしていること

仕事の出発地点は「人を思う視点」

製品を計画通りに生産することは当然ですが、一番大事なのはオペレーターが怪我をせずに作業できる「安全性の確保」です。既存設備はもちろん、新しい設備を導入する場合も、まず安全面を考慮して検討を行います。もしも作業性が悪い設備を導入すれば、容赦なくオペレーターからクレームが出ますし、何よりもオペレーターが怪我をするリスクを増大させてしまいます。しかし従来設備よりも良いものを作りあげれば、多くの方から感謝されます。オペレーターが危険を感じるような工場にしてはいけない。このことを肝に銘じています。
同じく大事なことは、環境への配慮です。法律に従うことはもちろんですが、自分の工場は地域と共生させてもらっていることを常に意識しています。自分がこの地に生まれ、生活していたら私たちの会社をどう思うのか。社員としての視点だけではなく、地域住民の視点も忘れずに操業すること。安全と地域の環境が守られてこそ、工場は成り立つと考えています。

後輩に

常にチャレンジしてきた社風こそが私たちのDNA

学生時代、私の研究はmg、μg単位で実験を行っていましたが、会社に入ると、硫酸の1日生産量が4,000tなど、全く別世界の仕事をすることになりました。社員の中には、製錬などの事業に関係する内容を専門に勉強して入社する人も多いですが、私のように事業とは関係ない研究をしていた人も多数います。自分の専門分野にこだわらず、広い視野を持って就職先を決めるのも良いと思います。
この会社では、経験や能力に応じて、若い社員であってもどんどんチャレンジできる課題を与えられますし、達成度に応じてきちんと評価してくれます。もちろんプレッシャーはありますが、上司や先輩からのアドバイスはありますし、伸び伸びと仕事ができる環境だと思います。会社に入ってからも勉強することはたくさんあり、日々自分の成長を実感できる会社だと思います。