金属製錬事業 川辺 駿

専門知識でリスクを回避

パンパシフィック・カッパー株式会社(出向)
佐賀関製錬所 製造部 精金銀課
理工学研究科卒 2013年 キャリア採用入社

※所属・内容等は取材当時のものです

私の仕事

「泥」から貴金属を回収する

私が所属する部署では、銅の電気分解後に得られる殿物という泥に含まれている金、銀、白金、パラジウム、セレン、テルルを、様々な薬液や手法を用いて回収しています。その中で、私は操業工程に何らかの異常が発生した際の原因究明や、現場の改造、新規工程開発のための試験を担当しています。
また、操業管理や製品の在庫管理なども仕事の範囲に含まれ、生産に関わる仕事に従事して会社と社会に貢献できることにやりがいを感じます。工程の異常箇所の修理や作業方法の改善のための工事対応では、災害が起きないように作業の安全確保には細心の注意を払っています。災害防止には作業員と工事業者の緊密な連携が求められ、安全確保の責任を常に感じながら仕事を進めています。

印象に残る仕事

成長することで現場に貢献

殿物を薬液で溶かし、いくつものプロセスを経て、金、銀などの貴金属やセレンなどのレアメタルを回収します。頭では工程プロセスの原理を理解することはできるのですが、原料の殿物を見ると金属を回収していることに不思議な感覚を覚えます。
自身に成長を感じるときは、配属当初には気付けなかった装置や設備の不調が経験を重ねたことで発見できるようになったときです。工程で扱っている装置や設備の不調は、生産に影響を及ぼしたり危険の芽となる可能性があります。積極的な現場巡視によって設備に関する知識を増やし、自身で判断し対応できるものを増やせば現場の安全確保に貢献できます。不調を発見し改善を行うことにより、現場の担当者から感謝されたときは大きなやりがいを感じます。

仕事をするうえで大切にしていること

より良い改善を通じて、現場に還元

20年以上勤務するベテランオペレーターと作業を行う際、自身の現場や設備に対する知識の差を痛感するため、日々知識の習得に励んでいます。心掛けていることは、非定常作業をオペレーターに依頼する際、安全に且つなるべく負担にならないよう現場や現物を事前に確認した上で作業を指示することです。どうしても負担になってしまう部分は、しっかりと話し合いを行い、オペレーターの長年の経験に基づく意見と向き合い、自分の考えをまとめた上で結果が出せるよう努力します。現場には責任感の強い「熱い社員」が多く、より良い結果のために互いに議論を交わす場面も多々あります。
そういった人との仕事はやはり嬉しく、その仕事が思い出になります。改善に伴いオペレーターには負担を強いることがありますが、より良い作業環境を創り上げ、わずかばかりでも「お返し」ができるよう毎日の業務に取り組んでいます。

後輩に

JXグループのDNAを実感

当社は非鉄金属の資源開発、製錬、電材加工、環境リサイクルまで一貫した事業を行う世界のリーディングカンパニーです。一方、創業者の久原房之助が、地域住民や環境に配慮し世界で最も高い大煙突建設に挑戦したことや、周辺地域一帯への大規模な植林によって煙害対策に尽力するなど、当社は創業以来、事業継続と同様に地球環境と人を大事にする文化を連綿と引き継いでいます。
私の部署は、殿物の湿式処理という、燃焼に伴う排ガスの発生がなく、排水も基準を大きくクリアするなど環境にやさしい手法を用いて貴金属を回収しています。こうした事業を見ても、次世代へ資源や環境というバトンを渡せるよう社員一人一人が努力をしている会社であると感じます。また、出会う社員はみな仕事に対して真摯に取り組み、互いを尊重しあう社風は当社の大きな魅力のひとつです。